実験レビュー

  • マスターコース(小学3~4年生)8月(1)実験レビュー「水の電気分解と燃料電池」

    8月前半のマスターコースの実験テーマは「水の電気分解と燃料電池」です。
    「水」という基本的な物質を、さらに分解してみる化学分野の実験です。

    ビーカーに水とBTB溶液を入れて、炭素棒を設置して電極をつなぎます。
    「2月の『めっきって何?』の実験のときと似てるー」
    「泡が出てきた!」
    「BTB溶液の色が変わったよ!」
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    赤い電極(+)側の炭素棒は泡を出しながらまわりを黄色に、 黒い電極(-)側の炭素棒は泡を出しながらまわりを青色に変えていきました。

    実は、赤い電極からは水素が、黒い電極からは酸素が発生しています。

    純粋な水は電気を通しにくいことと、水に薬品を混ぜると電気を通しやすくなることを前提知識として得ているので、 もっと電気分解を進めるために水に硫酸ナトリウムを加えます。 ここで質問が出ました。

    「硫酸ってことは、危険なの?」

    いいえ、そんなことはありません。 硫酸ナトリウムは人体への安全性が高く、入浴剤によく用いられる薬品です。 みんな、ほっとした表情で実験スタート。
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    「おおっ、さっきよりいっぱい泡が出てる」
    「色の変化もわかりやすいよ」
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    今度は燃料電池を・・・ということで、電気分解した状態で、炭素棒と電子オルゴールを接続します。
    電気分解によって発生した水素や酸素があれば、オルゴールは音楽を奏でるはずです。
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    まずは、純粋な水で実験です。
    「なんかメロディが音痴!」
    「音が小さくてほとんど聞こえないよ~」

    オルゴールは鳴らなかったり、鳴ったものの微妙な音色だったりします。 純粋な水ではあまり電気分解されないので、燃料電池としてもイマイチなのですね。

    電気を通しやすくするために、今度は吸水性ポリマーを入れてみます。

    「音が大きくなった」 「高さも高くなった」

    先ほどまで使っていた硫酸ナトリウム入りのビーカーでも同じことをするとだいたい同じ音色です。

    ここに吸水性ポリマーを加えれば、電気を通しやすくする薬品のダブルコンボでさらにいいかんじなのでは?? ということで、やってみます。

    「一番音が大きくて高い!」 「テンポが速い

    ということで、 「水の電気の通しやすさ」と「水の電気分解のしやすさ」と「オルゴールの音色」の関係がわかったのでした。

    それでは次回もお楽しみに




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