実験レビュー
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ドクターコース(小学5~6年生)「葉のつくり」
ドクターコースの実験テーマは「葉のつくり」です。
植物の葉や茎などの構造を観察する実験です
はじめに、アスパラガスを使い、茎の構造を調べる実験をしました。
アスパラガスを赤い水の中に入れます
そのまま20分ほど待った後、茎を細かく切ります。
すると、茎の断面の一部が赤くなっています

アスパラガスが赤い水を吸い上げたことで、茎の中の水の通り道が赤く染まったんですね
植物の茎には、栄養や水の通り道があり、それらを維管束と言います。
今回観察したのは道管という水の通り道です。次に、サカキの葉を使って、葉の表面の構造を調べる実験をします

サカキの葉の表と裏にボンドを薄く塗って、その上にセロハンテープを貼ります。ボンドが乾いたら、セロハンテープをはがします。
すると、葉の表面がはがれて、観察が出来るようになります
葉の表と裏それぞれを顕微鏡で観察すると・・・。
特に葉の裏側に人間の『くちびる』のような形をしているものがあるのがわかります。
(ごめんなさい、写真では少しわかりにくいかもしれません・・・
)これは気孔といって、植物のからだの中にある水を外に出したり、気体の出し入れをするものなんです。
植物の呼吸や光合成、それから水の吸収などに役立っているんですよ
そして、最後に『葉脈標本』というものを作りました。
さきほども使ったサカキの葉を薬などで柔らかくして、葉肉をとり、葉脈だけにしたものです。葉脈とは、葉の中にある、維管束(栄養や水の通り道)のことです。
葉の全体に、維管束が張り巡らされていることがわかりましたね
作った葉脈標本は、しおりとして使ってみても良いかもしれませんね

それでは次回もお楽しみに

栄光サイエンスラボ 麻布十番校




