- ドクターコース(小学5~6年生)「木炭の秘密」
- [勝どき校]
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実験内容が、よりお分かり頂けます。木炭の秘密
今回はバーベキューなどで使われる木炭がどうやってできるかを調べていきました。
木炭は木材からできていますが、どうやって作られるのでしょうか?
真っ黒な色から、火を使って焦がしているのではと考えたくなりますが、ちょっと工夫する必要があります。
その理由は、酸素がたっぷりある空気中で加熱すると「燃えて」灰になってしまうのです
そこで「燃えないように」酸素がほぼ無い状態で加熱する必要があるのですね
この操作の事を「乾留(かんりゅう)」と言い、「蒸し焼き」と言われる事もあります。写真の様な装置を組み立て、試験管内で木材の加熱を行います。
しばらく加熱すると、試験管から独特な臭いと共に白い煙(木ガス)が出てきました。
木ガスは可燃性であるため、火を近づけると引火して燃えます。
その他にも、試験管内にこげ茶色や黄色の液体、など色々なものが出てきていました。
黄色の液体(木酢液)はどぎつい酸っぱさを放っており、お子さまもこの臭いを忘れることは無いでしょう
実験結果をまとめると、木材の乾留によって下記の物質に「バラバラ」になった事がわかりました。
気体:木ガス(白い煙で炎を出して燃える)
液体:木タール(こげ茶色のドロドロ)、木酢液(黄色のサラっとした臭い液)、水
固体:木炭
この木炭に火を付けてみると、炎を出さず赤く光って燃えていました。
バーベキューの時に見られる炭の燃え方ですね。
では、なぜ木材は炎を出して燃えるのに、木炭は炎を出さないのでしょうか。
お子さまには実験結果から考えていただきました。
栄光サイエンスラボ 勝どき校