【栄光サイエンスラボ】幼児・小学生・中学生のための科学実験教室

実験レビュー

マスターコース(小学3~4年生)「レーウェンフックの顕微鏡」
[センター北校]

今回のマスターコースの実験は「レーウェンフックの顕微鏡」です
Mくん「やったぁ!今日は顕微鏡作って持って帰れるの!?」

虫眼鏡(凸レンズ)を使うと近くのものは大きく見えることはみんな知っているけど、遠くのものはどう見えるでしょう?
生徒Aくん「うぁ~小さい。上下左右反対!」
レンズ越しに私を見た生徒Hくん「先生がコウモリになってる!!」

他にも、シャーレの上に水滴を落とし、テキストの文字を見ると...
写真M2202201.jpg
なぜこのように見えるかと言うと、横から見ると水滴が凸レンズになっていたからですね。
でも水滴を大きくしてしまうと...
写真M2202202.jpg
この実験から、凸レンズの厚さによって倍率が変わることが分りました。

また、真ん中がへこんでいる凹レンズだと文字はどう見えるかも確かめました。
写真M2202203.jpg

では、いよいよレーウェンフックの顕微鏡づくりです
小さなガラス玉がレンズの代わりとなります。

今回観察するのは玉ねぎの細胞。
写真M2202205.jpg
生徒「うわっ!青い‼」
私「あ!それは細胞が青いのではなくて、細胞をメチレンブルー液で染めたからだね...細胞壁は分かるかな?」
生徒「線みたいなのは見えるような見えないような...」
私「そうだね。では、ラボでの顕微鏡でも見てみようか。」
写真M2202204.jpg
生徒「見えた見えた!魚のうろこみたいな模様?」
私「核が見えている人もいますね。その中に新4年生は遺伝で実験したDNAが入っているんだよ」
生徒「この中に、あのDNA!!!」
私「玉ねぎの!だけどね」
学んだことがいろいろつながってきますね。

考察では、実験室の顕微鏡は今日作ったレーウェンフックの顕微鏡よりなぜ見やすいのか?について考えました。
(栄光サイエンスラボの顕微鏡は)「倍率が変えられる!」「光源装置がある!」「クリップでプレパラートをとめられる!」
実際の顕微鏡を見て、使いながら、たくさんの意見が出てきました。

レーウェンフックが最初に微生物を観察してから350年。
「もっとよく観察したい」「どうしたらよく見えるようになるんだろう」とたくさんの人が研究した結果今の顕微鏡に至ったことを考えると、2022年の最新のものも未来にはすごい進化をとげているかもしれません(その可能性の方が大ですね)。

これからも意識して"なぜだろう?"という気持ちを持ち、"何がどう違って見やすくなったんだ?"など違いに気づく観察力、そしてそれを上手に人に伝えられる表現力を養い、未来を切り拓いていきましょうね。


栄光サイエンスラボ センター北校


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