- イングリッシュコース(小学1~6年生)「The Secret of Paper」
- [麻布十番校]
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実験内容が、よりお分かり頂けます。2月のイングリッシュコースは「The Secret of Paper」。
身近な存在である紙について実験を行い、紙の性質を学んで、紙すきの製法で実際に紙を作りました。まず初めに、紙が木からとれる繊維からできていることを確認するために、顕微鏡で紙を観察しました。
ティッシュペーパーとトイレットペーパーでは繊維の様子が違うことも分かりました。次に、ティッシュペーパーとトイレットペーパーを水の入ったビーカーに入れ、かき混ぜて観察しました。
結果、ティッシュペーパーには特に変化はなく、トイレットペーパーはバラバラになりました。
紙は用途によって繊維の長さや、からまり方を変えていることが分かりました。そして、いよいよ紙すきに挑戦です。
木から採れるパルプと洗濯のりを水で溶いて、ガーゼを張った紙コップにそそいで水を切ると真っ白でブヨブヨした塊が取れます。
そしてそれをシャーレに挟んでしっかり水を切ると固くなり、紙の元が完成です。
家に持ち帰ってゆっくりと乾かすと、コースターなどに使われる厚紙ができます。最後に、身近な紙の1つである、レシートなどに使われている感熱紙について実験しました。
まず、白熱電球を使って感熱紙を温めるとその部分が黒く変色しました。
そして黒く変色した部分に石灰水を塗ると、なんと色が消えて白色に戻っていきました。
これは、感熱紙のインクが「酸性」の性質をもつため、「アルカリ性」の性質を持つ石灰水で中和されて色が消える、という化学反応によるものでした。日々使っている身近な存在である紙にもいろいろな秘密や不思議が隠れていることが分かる実験でした。
栄光サイエンスラボ 麻布十番校