- ドクターコース(小学5~6年生)「蒸発の科学」
- [高田馬場校]
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今回の実験テーマは「蒸発の科学」です。
この実験では、見た目では区別がつかない無色透明な4つの水溶液を蒸発させ、残ったものから中身を当てていきました。試験管4本の内訳は、食塩水、砂糖水、炭酸水、エタノール水です。
見た目は全く同じで、区別がつきませんね...。まずはそれぞれの水溶液のにおいをかぎました。
Dだけツンとしたにおいがしますが、それ以外は無臭です。次は、BTB溶液を使ってそれぞれの液性を調べました。
Aだけ酸性、それ以外は中性の液体であることが分かりました!最後に、それぞれを加熱して、残ったものを調べました。
AとDは何も残らず、Bには白色の固体が、Cには茶色いこげが残りました。
つまり、A=炭酸水、B=食塩水、C=砂糖水、D=エタノール水であることが分かりました。溶けている物質によって蒸発させた時の様子には違いがあります。
砂糖と食塩は「固体」、エタノールは「液体」、炭酸は「気体(二酸化炭素)」でした。
その違いを利用して水溶液を特定することができましたね。最後に、「蒸留」の実験を行いました。
水溶液を加熱し、飛散した水蒸気を再度冷やして純粋な水を取り出す方法です。
緑色の色水から、無色透明な水を得ることができました!蒸発乾固の実験では、溶けているもの(溶質)によって蒸発させたときの結果が違うことが分かりました。
ご自宅でも簡単に実験できますので、身の回りの液体にはどんなものが溶けているのか調べてみるのも面白いと思います。栄光サイエンスラボ 高田馬場校