実験レビュー

  • マスターコース(小学3~4年生)10月後半実験レビュー「時計反応と振動反応」

    -時計反応と振動反応-
    とても珍しい化学反応に挑戦です

    皆さん、10円玉が何故、黒ずんだ色に変色するかご存じですか?10円玉の表面が空気中の酸素と結合(酸化)し、酸化銅へと変化、つまり、錆びてしまうためです。
    この錆びた10円玉をレモン汁などに浸けておくと、少しずつ元の美しい色に戻っていきます。これは、レモン汁に含まれるビタミンCが酸素を除去(還元)するためです。
    今回の実験では、薬品を使って酸化や還元を起こし、物質の変化を「色」で観ていきます!

    ★実験1:ヨウ素でんぷん反応★

    ヨウ素液は、でんぷんに反応して色が変わります。(ヨウ素でんぷん反応)
    実際にでんぷんにヨウ素液をたらし、変化を確かめました。

    M19102401.jpg
    「わー!すげー!色が変わった!」
    でんぷん無し→黄かっ色(左上の結果)、でんぷん有り→青紫色(下の結果)になりました。

    さて、ここで気になるのは、どんな所にでんぷんが使われているのだろう??というところですね~★
    そこで、コピー用紙やティッシュにヨウ素液を垂らしてみると・・・M19102402.jpg
    「え!!コピー用紙が青紫色になった~★...ってことは、でんぷんが含まれているんだ」

    ★実験2:時計反応★

    ヨウ素とデンプンの反応を確認したところで、今度は、「酸化剤」と「還元剤」を使って、一定時間経過すると液体の色が急に変わる「時計反応」の実験をしました。

    試験管に、でんぷん水、ヨウ素液を入れると青紫色になりましたが、さらに、ビタミンC(還元剤)を入れると...無色に!

    M19102403.jpg
    これが、還元反応の結果です!(^^)!

    そこに、更に、酸化剤であるオキシドールを加えて、5分ほど待つと・・・なんと!再び最初の色の青紫色に!
    M19102404.jpg
    これが、酸化反応の結果です(^^)/

    ★実験3:振動反応★

    最後に、赤→青→黄→赤→青→黄・・・のように、繰り返し同じ色に変化する「振動反応」の実験を行いました。

    この実験にはマロン酸など、聞きなれない薬品数種とでんぷん水、オキシドールを使用します。
    安全のため、防護メガネとゴム手袋を着用し、緊張感をもって実験しました。そして、結果がこの色の三段活用!
    M19102407.jpgM19102406.jpgM19102405.jpg
    しばらく繰り返す振動反応を見ながら「すごい綺麗ずっと繰り返さないかな」と試験管に願いを訴えかけている姿が印象的でした。
    また、薬品の量によって色の濃さなどが異なり、化学反応の繊細さも合わせて学ぶことができました。

    今回は、薬品をたくさん使い、操作も複雑だったため、大変と感じた方もいたと思います。ただ目まぐるしく色が変化する様子の観察など、とても面白い実験でした。




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